新製品 Cinema Line『FX30』購入!
だいぶ、過ごし易い気温になってきたと思ったら、一気に冬入りのような
気温差に中々、体温調節が間に合いませんね。
みなさん、こんにちわ、りゅうさんです。
先日、10/3にSonyさんより新製品発表があり、いわゆる業務用機である
『Cinema Line』に新しい仲間、『FX30』が発表された!
10/14に発売となり、一部の動画クリエイターさんの間では話題となっており
また、その評価も中々上々だった様子。
今まで、色々なミラーレス一眼を物色する中で見た目と性能からFX3を候補として
挙げていたがあまりに高額な事、当方には宝の持ち腐れな事(笑)
などなど諸々の理由で躊躇していた。
そんな中、今回新しくCinema Line『FX30』発売!!
決して、安くはないがまだ手が出しやすくコスパが良いと評判の『FX30』その特徴を
見ていこう!
FX30の特徴
SONY製のミラーレス一眼の中でも、Cinema lineに属しどちらかと言えばPro志向な一品。
機能も多く、動画に特化し洗練されたモデル。
1.ファインダーレス
動画を撮る際は、スチール撮影のようにファインダーを覗き被写体を撮るというような事は
あまり無い。FX30動画に特化したゆえにファインダーが付いていない。
これは上位機種であるFX3も同様で動画撮影時はモニターを見つつ撮影が基本となる。
2.撮影時にLUTを当てられる
予め、SDカード等に入れておいたLUTを撮影時のモニターに反映し色味を確認しながら
撮影ができる優れもの。
Log撮影にてその場でLUTが当てられる事で仕上がりがイメージし易い!
3.デュアルBase ISOの採用
上位機種のFX3にも搭載されているが、FX30にも搭載された機能で低感度、高感度時に
もっともノイズが少なく、且つダイナミックレンジを広く保ったまま撮影が可能。
Base ISOはCine EI時に選択可能となる。
低感度時がISO800、高感度時がISO2500とやはり上位機のFX3の暗所性能には
遠く及ばないものの当方レベルには十分過ぎる性能。
4.XLRトップハンドル
これはオプションだが、ファンタム電源対応のコンデンサーマイクやダイナミックマイクなどを
使用して音声の録音が可能。48Vファンタム電源にも対応している為、音楽制作等で
使用される高性能なコンデンサーマイクも使用可能。
5.手ぶれ補正
FX30の手ぶれ補正は3段階ある。詳細は以下。
1.切る(無効)
2.スタンダード
3.アクティブ(強力)
実際、アクティブにするとかなり強力に手ぶれ補正がかかるが、クロップされるので
注意が必要。
また、フレームレートが120fpsの場合は、アクティブが使用できない。
6.その他
その他にも、民生機に比べると多彩な機能が多くあるがが全ては書き切れないので…
他の特徴を挙げるなら、本体に排熱ファンが付いている事、ボタン類が豊富に配置されている為
操作におけるカスタマイズ性がその他のモデルより圧倒的なこと、また筐体にボルト穴多くあり
ケージやオプションパーツ等を多く付けられる事なども特徴。
タリーランプ等もあり、撮影しているつもりがうっかり撮り忘れてた!!みたいな事が防ぎ易い
所もいいところ。
また、前述したダイナミックレンジで言えば14+stopという広色域をカバーしている事、
4K 4:2:2 10bitでの収録が可能なところも特徴的だ。
これらは、これまでのAPS-C機ではまず持ち得なかったスペック。
10bitでの収録はおよそ10億色の色表現が可能なんだとか。
ちなみに、α6400は8bit収録で色表現は1677万色。圧倒的な差だ。
映像制作をクライアントワークとして制作しないのであれば無縁かも知れない(笑)
正直当方も10bitの記録が8bitとどれほど違うのかはわからない(笑)
なんせカラマネディスプレイ持っていないので…
注意点とデメリット
長々と御託を並べました…
正直前々から申しております通り、当方も素人。
技術面や、スペックなど確かな情報を求める場合はYoutubeなどで比較等をされている
クリエイターの方の比較動画ご覧になるの良いと結論付ける。(笑)
その中で、素人目線でざっくりこの辺は素人向けではないな、使い辛いなと思う点を
幾つかピックアップしよう。
・本体重量が少し重め
これは、あくまで小型の民生機と比較した場合である。
当方、これまでα6400を使用してきたわけだが、FX30を購入、使用し始めて思った事は
『結構、重いな…』だった。
実際に、スペック上で見比べてもバッテリーメモリー込みで見ると
項 目 名 | FX30 | α6400 | 比較仕様 | 重 量 差 |
重量 | 646g | 403g | バッテリー、メモリカード含む | 243g |
と、上記のように重量差で小型レンズ1本分の差があることがわかる。
背面に排熱ファンが実装されているので、ある程度は仕方ないと思う。
・記録メディアが高額
これは、どのようなフォーマットで撮影するかによると思われるが、
ホームユースで基本、FHDの最大120fps程度であれば通常のSDカードで
V30くらいのスピードクラスがあれば十分だが、4K/120fpsで撮影しようと思ったら
そうはいかない。
SDカードでもV90が必要になったり、XAVC S-I 4K等のフォーマットで撮る場合は
CFexpress TypeAが必要だったりする。
これらの記録メディアは、一枚あたりでも数万円するものがほとんどだ。
逆に、4K/120fpsなんか使わない!というのであればあえてFX30を選択する必要も
ないと思う。
・バッテリーの持ち
バッテリーについては、α6400に比べれば大分マシだ。
正直、一日撮影していると6400はバッテリー3本くらい必要になる。
対して、FX30は環境によるが、上手くいけば1本でなんとかなる時もある。
しかし、1本では終了時の電池残量にいささか不安が残る為、保険として
予備を1本は持っておくのが良いと思われる。
・お値段が少々高め
これは、正直しょうがないことだと思うが、α6400等の小型民生機から
乗り換える際は、大きく分けて2つ理由があると思う。
1.故障による買い替え
2.ステップアップの為の買い替え
1.の場合は正直、同等品かそれ以下。以上のものを求めるにしても価格上限は
せいぜい、+2〜3万円前後が限界だろう。
2.に関して言えば、α6400からのステップアップで候補に上がるのは
上位機種に当たる6600、フルサイズ機の7Cになってくる。
6600ではスペック面での優位性がボディ内手ぶれ補正、バッテリーしか思い付かない…
7Cではレンズ資産がオジャンになる。
大きくステップアップが見込めてレンズ資産が無駄にならないという意味で
FX30が候補には上がるが、お値段が約30万とちょっと玉裏が〝ヒュッ〟とする価格だ。
Youtuber方の中には約25万円というような表現をされる方もいらっしゃったが
当方はあえて、『約30万』と表現させていただく。
だって、販売価格で¥273,900だもん!!
四捨五入したら、30万円だよね!
購入の決め手
ざっくりと、本機のデメリットを羅列してみた。
正直、メリットで言えばその機能のほとんどがメリットであることは間違い無い。
逆に言えば、FX30のデメリットを認識した上で買えるか買えないかだと思う。
大きなハードルは基本的には、価格であろうと思う。
まず予算で、そこをクリアしなければ当然候補にすら挙がらないが…
そんな中で当方が、購入を決めたまさに『決め手』は以下だ。
1.ボディ内手ぶれ補正
2.4K/120fpsのハイフレームレート撮影
3.タリーランプ
4.見た目!!
5.撮影時のLUT使用及び確認が出来る事
6.バリアングルモニター
バリアングルモニターはいざ、実戦で使用して見るとそれほど利点を感じなかったが(笑)
まとめ
長々と、素人が御託を並べたが正直、当方には豚に真珠であることは間違いない。
しかし、初めは誰でもそうだと思う。
こうやって愛着のある機材を持って、いろいろな作品や思い出を残すことで
知識が定着し、次につながる。
じゃあ、α6400でよかったじゃん!となりそうだがそこはやはり手ぶれ補正が
付いていない事による弊害もあった為、手持ち撮影にも耐えうる機材を
求めた結果が『FX30』だ。
好みは千差万別、各人の持つ諸事情もあるだろう。
それぞれを踏まえて機材選択をしてもらいたい。
兎にも角にも、本機はメチャクチャかっこいい!!
これは間違いない。見た目がね(笑)
これからも、いろいろ撮って思い出作りして行こう!
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