近年、ハマっているXTREME SPORTS。時代の流れでいけばスノボなんでしょう。
当方は、なんとなく性に合わなくてスキーを選択。
知人の変なおじさんもスキーヤーであることから、スキーにする事に決めた。
そんな、趣味のスキーをより快適に運搬する為に、車室内にスキー用のキャリアを
設置する計画を立て、実行した!そんな、備忘録。
車室内キャリアとは?
車のキャリアと言えば、一般的にルーフキャリアを思い浮かべることがほとんどだろう。
世の中の大体の車は、ルーフキャリアを設置し、屋根の上にスキーやボード
キャンプ用品などを積む事だろう。
当方もそう思う。それが一般的だ。
しかし、当方は車室外に設置する事による要らぬ汚れや固縛不備などによる飛散などを
おそれ極力リスクの低い、車室内へ設置を考え計画を立てた。
車室内ルーフキャリアとは、アシストグリップなどを活用した車室内に設置するキャリアである。
車室内ルーフキャリアのメリット
- 積載物の汚れ防止、及び保護
- 風散、飛散など第三者への激突、接触被害の低減
- 積載労力の低減
- 車室外ルーフキャリアよりは安価
ざっくり、メリットで言えばこんな所か。
そう、正直それほどメリットはないのだ。(笑)
実際には、積む人が面倒に思うかどうかの問題でそれが苦にならない人ならどっちを
選択したところで、それほど問題ではないのである。
そうは言っても、悩む人もいることだろう。
当方がそうであったように。なので一応デメリットも書く。
車室内ルーフキャリアのデメリット
- 取付が結構面倒
- 積載物を載せる前に、ちゃんと掃除をしないと内装が汚れる
- 意外と天井面に吊るので圧迫感がある(要は邪魔)
とまあ、このようにデメリットも結局その人次第ではある。
一番のネックは取付がそこそこ面倒なことだろうか?
当方は、車室外のルーフキャリアを設置した事がないので、手間については判りかねるが
車室内のルーフキャリアはアシストグリップ取外す必要があるのでそこが
そこそこ面倒ではある。(物により、アシストグリップを使う物もある)
と言っても車のボディに加工が必要ということはないのでやる気があればそこまで面倒ではない。
コストについて
これは、確実に車室内キャリアに軍配が上がるだろう。
通常のルーフキャリアだと、スキーやボード用のものを買うか、汎用性も考慮しルーフキャリアと
別にスキーホルダーなどを用意し積む等の形になるが大体が¥10,000以上する事が殆どだろう。
逆に、車室内のルーフキャリアは安いもので、¥3,000程度からある。
安いものは大体、アシストグリップにクランプしキャリアを設置するタイプだ。
当方は、アシストグリップを使用するとかなり、天井面より積載物が下がってくるので
圧迫感を懸念し、アシストグリップを撤去しサイドバー及びキャリアの設置をすることとした。
車室内ルーフキャリア取付手順
必要部材の調達
今回は、市販の既製品を使わず完全にDIYで作成していく為、諸々の部材の調達が必要になる。
- SUS社製 アルミ構造部材
- Nフレーム ¥869/1.9m 2本
- ツールブラケット ¥565/5個 1セット(アマゾン)
- インナーキャップAL ¥79/個 4個
- マルチコネクタアウター ¥251/個 2個
- フリーコネクターアウター¥667/個 2個
- その他部材
- 硬質ゴムシート 20mm ¥349/枚 1枚
- ボルト 6×50mm ¥729/15個 1セット
- ターンナット M6 ¥919/11個 1セット
上記部材の調達で、正味¥8,147 送料が無料であれば、それ以外は掛からない。
全体的には全てAmazonで揃いそうなので上記金額よりもう少しコストダウンできそうだ。
アシストグリップ取外
まずは既存アシストグリップの取外し。
大体どのメーカーも同じなんだろうか?まずは固定金具を取り外す為、カバーを取る。
赤斜線部を何かしらの養生材で覆い、ペンチ等で握り込んで引っ張る。
※取外の際、写真ではウエス(ボロのタオル等)を使っているが滑り止め且つ傷防止の為ゴムシート
等をお勧めする。当方はこれで結局アシストグリップが結構傷だらけになった。
カバーを取外すと写真のような金属パーツが見えてくる。
このパーツの太矢印部分に精密ドライバーのマイナス等を差し込み細矢印方向に絞る。
金属パーツを絞ったまま、アシストグリップを手前方向へ引っ張ると外れる。
アシストグリップを外すと上の写真のような穴が出現する。
大体、横25mm、縦9mm位の穴だ。
この穴に、写真中央上部にある『ターンナット』を差し込む。
この『ターンナット』なるもの、実際に触ればわかるが、ねじ山が切ってある部分が90度程度
反転するので、その状態で穴に差し込む事。
取付物の加工
アシストグリップの取外が完了したら、まずはNフレーム取付用のツールブラケットを
加工していく。ツールブラケットの他にも嵩上げ用のゴムシートも加工する。
上記の写真に記載のある、各部品の加工が出来たらアシストグリップの設置場所に出現した
穴にターンナットを差し込んでおき、6−50mm六角穴付きネジを差し込みターンナットに
ねじ込んでいく。
この際に、Nフレームも加工するが、最初に加工するのはサイドバー(ツールブラケットに
付ける物)を先に加工する。
パイプの加工には、金鋸かパイプカッターが必要になる。
切断を直角に綺麗にしたい場合は、ソーガイドを使って金鋸できるか、
パイプカッターを使用することをお勧めする。
切断スピードはおそらく、金鋸の方が圧倒的に速いと思われる。
音などの近隣への配慮が不要な方は、それこそチップソー等を使用すれば
この程度の切断はあっという間に完了するだろう。
部品の取付
- ツールブラケット取付
ツールブラケットを取り付けると上記写真のように納まる。
写真は試しに完全に締め込んだが、Nフレームを差し込む前に締め切ってしまうと後から
Nフレームを差し込めないので、締め込みはフレームを差し込んだ後になる。
- フレーム取付
Nフレーム φ28を設置することで、一般的な室内キャリアで言うところの
サイドバーが付いた状態だ。
このサイドバーにさらに、アウターコネクター及びフリーアウターコネクターを
使用しキャリア部分を取り付けていく。
写真の撮り忘れで、既にスキー載ってますが…
スキー前方をトランク側へ向けビンディングを天井側に向ける形で積載している。
また、当然ながらただ載せただけでは、固縛されていないので走行中にガタついたり
急ブレーキで前方へ吹っ飛ぶなんていう危険もあるので必ずゴムバンド等で
固縛の事。
実際にこの状態で、十分な程の安定感で積載できているのでキャリアとしての役目は
十分だろう。
まとめ
ここまで、SUS社製のアルミパイプ構造材を使用したキャリアの製作工程を
記載した。
個人的には、かなりの汎用性があり自由度の高さや剛性なども踏まえ
こう言った、車載キャリア(特に室内向け)としては有用だと考える。
応用の効く、パーツも数多くあり拡張性の高さもかなりの物だと考える。
現在、当方の車では子供達が後部座席に座っているので
今回設置した、キャリアに今後タブレットホルダーを設置し、ipadにて
動画等の視聴をより快適に、出来るような環境を整えようと画策中だ。
今後の拡張が楽しみになる、そんなSUSアルミパイプ構造材にまだまだ
お世話になりそうだ。
コメント